前に「好きなことをする時間が大切だ」と書いたのですが、夢ちゃんは好きでもない習いごとを一つしています。その経緯がちょっと面白かったので今日はその話です。
我が家では、習いごとはやりたいことがあったらやらせてあげたいという方針です。
長女はあれもこれもと習いごとをやりたがったので興味の赴くままにやらせてあげましたが、夢ちゃんにも「やってみたいことがあったら言ってね」と声をかけてても、いつまでたっても習いごとを全くやりたがりません。
姉妹でも、長女は好奇心旺盛で活発で社交的なのですが、夢ちゃんは引っ込み思案で人見知りな性格なので、新しい場所へ行って新しいことを始めるのにとても精神的なハードルが高いようです。それに加えて、学校へ行くだけで気疲れしてヘトヘトで、放課後はゆっくりぼんやり過ごしたいらしいです。
運動もとても苦手で、何をやっても人並みに上手く出来ないので、わざわざ放課後にスポーツの習いごとをして、自分の出来なさを実感しみじめな気持ちになりたくないのだとか。
そんなわけで、「好きなことをする時間の大切さ」に書いたように、放課後も土日も好きなことをして過ごしていた訳なのですが、その時間はたいていYouTubeを見ながら絵を描いているか、粘土、工作をしています。あまりにずっと家にいて座っているので、「少しは体を動かした方が良いのでは…」と考えた私は、「スイミングを習ってみてはどうか」とある日提案しました。(夢ちゃんはようやく顔つけが出来る程度。小さいころにもスイミングスクールに行くことをすすめたことがありましたが断られていました。)
う〜んやだ〜。
だって、だって〜ぐずぐず。
やだも〜ん。ぐずぐず。
わかった。わかった。
嫌なんだね。
嫌ならいいんだよ。
一応言ってみたけど、やっぱり嫌なようです。
やりたくないようなので、無理にすすめることはせず、この日もすぐその話は終わりました。
ところが次の日、お昼ご飯を食べていると唐突に、
あ、ママ。
そういえば、夢ちゃんね。
もうスイミング習うって決めたから!
え?そうなの?あんなに嫌がってたのに。
なんでまた突然。
夢でね、夢色国の温泉がプールになってて、
「さあ、泳ぎなさい」
って、白い神様が言ったの。
それってスイミングやりなさいってことでしょ〜
やるしかないから。
へぇ〜。
たった一晩寝て見た夢で、不思議なほど潔く腹をくくっていました。あれほど嫌がっていたスイミングスクールに行くことに決めたらしいです。白い神様に言われたら、有無を言わさず実行あるのみなんですね。大変興味深いです。
というわけで、今、夢ちゃんは(嫌なんだけれど)自分の意思でスイミングを習っています。
今でも行く前は毎回嫌がっていますが、体を動かした後は見るからに見た目や動きが生き生きして、スイミングに行くことにして良かったなと今のところは思っています。