長女が小さかったころシュタイナー教育の教室に通っていました。絵本に出てくるドワーフのような雰囲気の、年配の先生が民家を一軒借りて運営されており、木製の家具、木のおもちゃ、優しい光に包まれた、ほっこりするような気持ちの安らぐ何とも言えない空間でした。引っ越してしまったので夢ちゃんはその教室には通えなかったのですが、その時のことは今になってもとても良い思い出です。
シュタイナー教育で取り入れられている自然素材のおもちゃ、食べ物、静かで安らぐ空間は、私にはとても心惹かれるもので、子供にとっても理想的な空間であると感じます。刺激の強い音、色をそぎ落とした空間は五感をフルに使う感覚を呼び覚まし、子供たちの心を落ち着かせ、想像力を膨らませるようでした。
一般的な幼稚園で取り入れられているカラフルな装飾や、テレビで人気になっている曲に合わせたにぎやかなお遊戯、キャラクターもののおもちゃなどが作り出す空間とは全くと言っていいほど違う空間です。
その理論は難解で、すべてを理解することは難しいですが、
「シュタイナー教育というのは根底にあるものがスピリチュアルなんだ」
と後になって知り感動しました。
シュタイナー教育の根底にあり、目的でもあるのが精神(霊性)への教育である。シュタイナーによると、その教育の課題は「心霊を物資身ないし肉体身と融合させること」である。そのため、幼児期には広い意味での聖なるものへの崇敬の気持ちや祈りの気持ちに親しませる必要があり、その習慣は子供の中で生命となり、「最晩年に至って祝福を与える能力と化」すのだという。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「霊性への教育」です…
シュタイナーが残した様々な言葉を見て想像するに、シュタイナーは霊的なエネルギーやら目に見えないものが見える人で、それに基づいてこれらの理論を導き出したのではないかと考えられます。
色々なものや刺激があふれる現代社会で、私を含む一般的な人々にとって、
テレビは見せない、キャラクターものは与えない、マクロビオティックな食事、
等々のルールに基づいた暮らしを徹底することは難しいことだと思います。
ですが、まずは知識として知っていて自分にとって良いと思えることを一つ取り入れるだけでも、生活に変化を与え、子育てが心安らぐ楽しいものに変化する可能性があると感じています。
子供たちが大きくなるにつれ、シュタイナー教育のことを考える機会も減ってしまい、キャラクターものから騒々しい音の出るおもちゃまで、うちにも様々なおもちゃがありますが、こどもたちが好んで飽きずにずっ~と遊んでいたのは、長女が小さい頃にそろえたシュタイナー教育のおもちゃです。
我が家で大人気。
おすすめのおもちゃを紹介したいと思いましたが、
長くなりましたのでここで一旦終わりにします。